アーシング(実践編)

最終更新日:2005. 1.25


 使用したケーブルは、写真のように MLFC(難燃性ポリフレックス電線)の14sqです。
 一般の絶縁電線ですので、600Vの絶縁仕様となっています。
 エンジンルームのドレスアップ・・・、って意味不明(^^;)な事には興味ない(どっちかと言えばアーシングなんて目立って欲しくない)ので、黒いケーブルが最適です。
 使用した圧着端子です。
 左から、M10用・M8用・M6用です、エンジンルーム内は、ほとんどがM6用でOKです。
 圧着工具です。
 14sqが圧着できる工具はあまり売ってませんし、かなり高価です、1諭吉くらいは覚悟しておいた方がいいでしょう。
 いちおう、14sqというのは手で圧着できる最大サイズですが、かなりの力を必要とします、女性や非力な方では無理かも知れません。
 雑誌なんかで普通のペンチで潰してOKみたいのや、足りない分はハンダを流して・・・みたいなのがありますが、んないい加減なのは話になりません、圧着を甘く見てはイケマセン、ちゃんと圧着されていないケーブルなんて2サイズ細いケーブル以下の性能だと思っておきましょう。
 あと、スピーカーコードと勘違いしてるような、高純度の銅線や金メッキ端子なんてのは、まーーーーったく必要ないです、買うバカがいるから商売が成立つんですが、消費者騙しちゃいけませんよ、悪徳業者さん。(^^;)
 MLFCケーブルの被覆を剥いた状態です。
 このケーブルは芯線がスズメッキされている事がわかると思います。
 圧着が完了した状態です。
 このように、ちゃんとした圧着工具で圧着すると、間違いなくその太さの圧着がされた事を証明するために、この場合では14という数字が浮き出るようになっています。
 さて、アーシングポイントをどのように選択したか・・・ですが、定量的評価で書いたとおり、VOXYもbBもダイレクトイグニッションであり、アーシングにより点火系の強化をする事はできませんので、ここがいい!ってポイントは残念ながら思い当たりません。(^^;)
 じゃぁ、どうするのよ・・・・って話ですが、一言で言えば、エンジンルーム内にいくつかある既設のアースポイントを強化するというやり方を行いました。
 もともと、マイナスに落すべき回路は、必ずエンジンルームに何箇所かあるアースポイントに繋がれていますので、ここを強化すれば目的は果せるという訳です。 逆に言えばもともとアースに接続されていない部分をアースすると、好ましくない状態になる可能性がある訳で、こういった部分をアースする場合は、十分な注意が必要という事ができます。
 具体的なアーシングポイントについては、紹介すべきかどうか思案中ですが、トラブル防止のため具体的な配線方法は一切開示しないという当サイトのポリシーに従って、非公開とするつもりでいます。
 上記の説明で公開しなくても十分わかる筈ですね。
 接続後に、エンジンを始動して施工したアーシングケーブルそれぞれの電流を直流クランプメータで測定してみました。
 VOXYでは、多いケーブルで10A近い電流が流れていましたので、何らかの変化はあるかも知れません。
 ただしこの電流は、オルタネータのケースとバッテリーを繋いだため、今までボディアースから直接オルタネータに戻っていた電流が、アーシングにより一旦バッテリ(に設けた集合端子)に集り、ここからオルタネータに戻るようになったためで、当り前といえば当り前。 んでこれに意味があるかって言えば、かなり疑問(^^;)、本来ならボディアースとして流れる電流を、エンジンルーム内にケーブルを張り巡らせて10Aもの電流を流してしまっているので、下手すると悪影響が出てしまうかも知れません。
 ちなみに、bBについては、オルタネータのケースに直接アース繋ぐ場所が無かったので、VOXYのような事にはならずほとんど電流が流れていませんでしたので、おそらく何も変わらないでしょう。 って言うかアーシングケーブル自体ムダ?(^^;)
 いずれにしても、今後どのような変化があったか検証を進めていくつもりでいます。