4輪アライメント修正

最終更新日:2004.11. 9


 別の項目で紹介していますが、35mm程度のローダウンをしています。
 通常、ローダウンをするとホイールアライメントが狂うので、ローダウン時にサイドスリップだけ測定して、問題ないことを確認しました。
 サイドスリップとは、その名のとおり横滑りのことで、前輪の横滑り量を測定するもので、1m進む際に5mm以内の横滑り量で無いと車検に通りません。
 フロントのホイールアライメントには、トー・キャスター・キャンバー・キングピン角などがありますが、サイドスリップの測定では、そのそれぞれの値は無視して、トータルとして横滑りがどのくらいか・・を測定しているに過ぎません。
 それに対し、4輪アライメントテスターによる測定とは、基本的にリアを基準として4輪トータルでのアライメントデータを測定するものです。 なぜリアを基準とするか・・・は、ここでは省略しますが、フロントだけ測定してもまっすぐ走るかどうかは実は判らないのです。
 本当は、2ケ月くらい馴染ませてからアライメント修正をしようと思っていたのですが、若干直進安定性が悪くなったような気がするものの、特にハンドルを取られる事も片減りの傾向も見られないので、そのまま冬になって3ケ月間スタッドレスを履き、軟らかいスタッドレスでも異常摩耗などの問題が出ないので、アライメント修正は必要ないと判断しローダウンから1年半くらいそのままでした。
 これは、私の場合たまたまローダウンによるアライメントの狂いがほとんど無かったというだけの話で、同じVOXYに乗る私の友人は、ローダウン後半年で前輪が内べりでツルツルになっていましたので、個体差によるところが大きいと思います。

 ところが、たまたま後輪を縁石に引掛けてしまうアクシデントがあり、それなりに車体にショックがあったので、一度アライメントを見ておいた方がいいだろうと思って、四輪アライメント修正を実施してきました。
 もし後輪のアライメントに変化があると、前輪の異常よりも顕著に影響が出るものですが、今回は特に何も影響を感じなかったので、まぁ大丈夫だろう・・と思ったんですが、前述のようにローダウン後のアライメント修正もほったらかしだった事もあり、いい機会ですし念のため実施した次第です。
 データを掲載してありますが、これが修正前後の測定値です。

 結果から言いますと、縁石に引掛けた後輪は全くもって正常でした。
 もちろん、ローダウンしていますので、キャンバー角は見た目でも分るくらいネガティブ値になっていますが、調整できませんし、それでも正常値ですので問題ありません。

 前輪については、ややトー角がマイナス側に、いわゆるトーアウトになっていました。 運転していても直進安定性などから、ややトーインが足りないかも・・と思っていたのですが、実際はほとんど正常値で、ほんの僅か・・左右合計でたった -0°02′程度という誤差ほどの値でした。 これについては、一応ややトーイン気味になるように調整しました。
 前輪も、ローダウンの影響でキャンバーがついていて、左輪で基準値を越えています。 VOXYの場合フロントのキャンバーは、ボルトの穴とボルトのクリアランスを利用して微調整可能ですが、この程度の値ですので、調整しないこととしました。

 結局、調整したのはフロントのトー角をほんのちょっとだけ・・ということになりますが、実際に走ってみると、こんな僅かな値でも結構違うもんですね。
 直進安定性にはまだちょっと不満が残りますが、ハンドルの遊びが少なくなり、道路の傾斜もあまり影響を受けなくなりましたし、コーナリングのライン取りも安定し走行中の不安が無くなりました。