最終更新日:2005. 4.16
レンズ交換式のデジタル一眼レフカメラは、レンズ交換などの際にイメージセンサが入っているミラーボックスが剥きだしになるため、ゴミが侵入し静電気でセンサー表面(正確にはセンサーの正面にあるローパスフィルタ表面)にゴミが付着してしまいます。 ゴミが付着すると、写真に黒い点が写ってしまうので、掃除をしなければなりません。 しかし、センサーはデリケートなので、不用意に手を出すとセンサーにキズを付けてしまう危険があり、基本的にはメーカーのSSへ修理に出す必要があります。 メーカーへ出すと、2〜3週間かかりますので、その間カメラが使えなくなるので、困ってしまいます。 ところが、ニコンから実際にSSの技術者が使用しているクリーニング用品をセットにした、写真のようなクリーニングキットが発売され、これを使用すればセンサーのクリーニングもできるので、実際にチャレンジしてみることにしました。 |
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キットの内容は、写真のとおりです。 無水エタノールも写っていますが、セットには入っていません、薬局などで別途購入する必要があります。 内容は、ケース・ブロワー・ブラシ・クリーニングスティック・クリーニングクロス・シルボン紙(クリーニング紙)・ハンドラップ(アルコール入れ)・説明CD です。 このうちブラシとクリーニングクロスは、カメラボディのクリーニング用ですので、センサークリーニングには使用しません。 このキットは、8,000円ちょっとの値段ですが、そんな高価なものは入っておらず、クリーニング方法を説明する動画入りの説明CDを購入しているような感じです。 ・・・という事で、クリーニング方法をここで紹介してしまうとニコンに怒られそうですので、ここでは方法については割愛いたします。(笑) |
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まず、失敗しても影響の少ないフィルターで練習をします。 やってみれば判りますが、慣れないとかなり難しいです。 いきなりセンサーでやったらえらい事です。 とはいえ、失敗してムラを作りながら、何度か繰り返すとコツが判ってきます。 アルコールが乾く時に必ずムラになるので、アルコールの拭き跡を消さないように引き摺って、周辺部でスッと抜くことでムラを一点に集中させるのです。 ポイントは、アルコールをシルボン紙に滲みこませる量と、拭くときの力加減とスピードです。 手先を使って仕事をしているような方は、すぐに判ると思いますが、面積が大きいと極端に難しくなります。 写真では、77mmのフィルターを練習台にしていますが、この大きさだとちょっと難しくなってきます。 |
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フィルターがキレイに拭けるようになったら、練習だけではツマラナイし、もっと経験を積むために、実際にレンズをクリーニングしてみます。 これは、EF24-70mm/f2.8L USM です、77mmのフィルターが拭ければ、面積の小さいレンズなんて楽勝です。 この勢いで、どんどんレンズをクリーニングしてしまいましょう。(笑) |
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いやぁ、こいつにはてこずりました。(爆) これは、ISサンニッパですが、こいつの口径のでかさときたら半端じゃありません。 77mmのフィルターが拭けるくらいのテクニックでは、遠く及ばないようです。 おそらくSSの人も、こんな面積の大きなものの場合は、クリーニングスティックやシルボン紙ももっと大きなものを使用しているのだと思われます。 一旦、拭いちゃってムラを作っちゃったもんですから、何としても、このセットで仕上げないと、明日からの撮影に使い物にならなくなってしまいます。 まぁ、30分くらい格闘しましたかね(笑)、何とかキレイになりましたよ、我ながら大したもんです。 もう2度とこのレンズは拭きたくないですが、他の手持ちの機材なんてこれに比べたらかわいいものです。 もう怖いもの無しです。 |
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で、センサーにチャレンジです。 サクっと行っときましょう♪ ・・・と思ったら、センサーは奥まったところにあるので、スティックを思い通りに動かすことができず、センサーが四角なので、意外にも苦戦。 これは、センサーサイズが大きい EOS−1DMarkIIですので、まだましですが、EOS20Dだともっと狭いので厳しいでしょう。 でも、あれだけレンズで練習しましたから、アルコールの乾き具合のコントロールは身についていますので、スティックを動かせればどーって事ないです。 すぐにマスターしちゃいました。 |
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